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24日はスポーツの日 体育から名は変わったけど「実も伴わないと」

(2020年7月21日東京新聞に掲載)

 今週末の4連休の2日目、24日は「スポーツの日」。10月の「体育の日」が今年から改称され、同日に開会式が実施予定だった東京五輪に合わせて今月になった。学校授業のイメージが強い体育から離れ、スポーツを楽しんでもらうのが変更の趣旨。ただ、国内の現状はスポーツになじみやすい環境とは言い難く、専門家からは「実が伴わなければ意味がない」との声が漏れる。 (中沢佳子)

五輪と昨年のラグビーW杯がきっかけ

 「これを機に、スポーツとは何かを改めて考える流れになれば」。スポーツ文化評論家の玉木正之氏は名称変更に期待する。

 スポーツの日ができたのは、東京五輪と昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会がきっかけ。国際的なビッグイベントが相次ぐのを前にした2018年6月、「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会を願う」との趣旨で、スポーツの日に変えると決まった。

 体育の日は1966年に定められ、64年東京五輪の開会式が行われた10月10日を祝日にした。祝日を月曜日にして連休を増やす「ハッピーマンデー制」が2000年に導入された際、10月の第2月曜日に。五輪延期で来年は7月、再来年から10月に戻る見込みだ。ちなみに、日本体育協会は18年に日本スポーツ協会に名称変更し、国民体育大会(国体)も23年から国民スポーツ大会になる。

国立競技場2

国立競技場前

体育=体鍛える教育 スポーツ=自発的に楽しむ

 体育とスポーツ、何がどう違うのか。体育は子どもの体を鍛えるため、教育の一環で指導者から教えられて行うものとされる。「日本に軍隊ができ、兵士の身体能力向上で行っていた鍛錬が学校教育に取り入れられた」と玉木氏。戦中は「体練」、戦後に「体育」となったという。

 一方のスポーツは「自発的に楽しく体を動かすもの。日本ではこの違いを知らず、自分の楽しみとしてのスポーツへの理解が深まっていない。だから地域などのスポーツチームで、本来はあり得ない体罰が起きる」(玉木氏)。

 奈良女子大の石坂友司准教授(スポーツ社会学)は「優劣をつけられ、成績に直結する体育に苦手意識を抱き、学校卒業後はスポーツをしなくなる人もいる。それが広がりを妨げている面もある」と見る。

地域でバスケットボールを楽しむ親子ら=岐阜市で

地域でバスケットボールを楽しむ親子ら=岐阜市で

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24日はスポーツの日 体育から名は変わったけど「実も伴わないと」

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