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JR東日本が変動運賃制を検討… 「業界リーダー」の発言で他社はどう動く?

(2020年7月10日東京新聞に掲載)

 時間帯による変動運賃制の検討を明らかにしたJR東日本の深沢祐二社長の発言が波紋を広げている。コロナ禍で満員電車解消につながる可能性はあるが、気になるのは相応の値下げがなく、ただの便乗値上げにならないかということだ。需要に応じて価格を変える「ダイナミックプライシング(DP)」は普及するのか。首都圏の他の11事業者の意向から探った。(佐藤直子)

深沢社長「柔軟な体系を」

 深沢社長がDPについて語ったのは7日の記者会見。コロナの影響が長期化する可能性から「ダイヤや運賃の見直しの検討を深めている」「ピークをシフトするような柔軟な体系が考えられる」と述べた。

 理由として、3密(密閉、密集、密接)の緩和などを語りつつ、コロナ禍で膨らんだ減収への危機感を強調。4~6月の鉄道事業の売上高は定期券販売を除くと前年同期比で2640億円落ちており、「昨年並みに戻るのは厳しい」と語った。値下げか値上げかは具体的に言及しなかったが、厳しい経営環境を改善する文脈から出てきた発想という印象だ。

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ラッシュ時に混雑するJR東京駅の山手線ホーム。コロナ禍の前は普通の光景だった=2013年

厳しい業績「視野に入る」

 過密路線が集中する首都圏で実現するのか、利用客には気になるところ。東急に問い合わせると、広報担当者は「JR東日本が検討を始めたというニュースはもちろん知っている」と即答した。「具体的な検討を始めてはいない。けれど、コロナの状況での厳しい業績の回復や安定輸送を考えなくてはならない中で視野に入ってくることだとは思う。JRという業界リーダーが発言し、動き始めた」

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