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PCR検査 首相は「1日2万件可能に」と言うけれど…実施まだ1日1万1000人

(2020年7月16日東京新聞に掲載)

 安倍晋三首相は「1日2万件のPCR検査を可能にする」と言い続けてきた。しかし、14日現在の検査実施人数は約1万1000人。検査を受けたい人、受けるべき人がすべて受けてなおその数字ならばいいが、実際の診療現場では、依然として医師が必要と判断した場合でさえ、容易に検査を受けられないという。いったい、検査にたどりつくハードルを高くしているものはなんなのか。(片山夏子、中山岳)

開業医「重症でなければ受けられない。春先と同じ」

 「重症でなければPCR検査は受けられない。春先と変わらない状況に驚いた」。東京都練馬区のわだ内科クリニックの和田真紀夫院長は、こう話す。

 今月上旬、同クリニックをかかりつけ医にする30代の警察官から「前日から倦怠感があり、池袋の繁華街を一緒に巡回した同僚が嗅覚異常を感じ検査を受けたので、自分も受けたい」と相談を受けた。和田氏は検査を受けてもらうため、保健所に電話。すると「問い合わせの電話が鳴りやまない状態。保健所の検査枠は満杯で重症者しか検査できない」と答えたのだ。

 練馬区では、今月からは区医師会が都と行政検査について契約し、約50の医療機関でかかりつけの患者などの唾液のPCR検査を実施している。和田氏は警察官に別の医療機関を紹介。警察官は唾液PCR検査の結果、陰性判定だった。

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検体容器を手に唾液PCR検査について説明する「わだ内科クリニック」の和田真紀夫院長=15日、東京都練馬区で

PCR検査断られ症状悪化、でもクラスター優先

 その後、38度の熱が3日続いて来院した30代会社員男性も、和田氏が保健所に電話したところ検査を断られた。同クリニックでも始めた唾液検査で陽性と判明。その間にせきや呼吸苦など症状が悪化した。和田氏が保健所に連絡をすると、今度は「入院が必要かもしれない」との返事が返ってきたという。

 「本当に検査が必要な患者がしてもらえず、置き去りにされたまま。新宿のホストクラブや劇場のようにクラスター(感染者集団)だと無症状でも検査が受けられるのに、一般市民は重症でないと受けられない。あれだけ検査が少ないという議論があったのに、行政の根本的な対処法は春先と何も変わっていない」

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PCR検査 首相は「1日2万件可能に」と言うけれど…実施まだ1日1万1000人

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