見出し画像

都知事選独立系候補たち奮戦記

(2020年7月6日東京新聞に掲載)

 過去最多の22人が立候補し、現職小池百合子氏が再選を決めた5日投開票の東京都知事選は、「泡沫」ともいわれる「独立系候補」も声をからし、それぞれが独自の政策を訴えた。主要候補に注目が集まる一方で、独立系候補は昔から選挙戦を盛り上げるのに一役買ってきた。彼らはどんな思いを抱え、選挙に挑むのだろうか。 (安藤恭子、梅野光春、中沢佳子)

特攻服に込めた思い

 選挙戦終盤のある夜、渋谷駅前のスクランブル交差点。大音響の音楽を伴って、金髪に白い特攻服といういでたちで「スーパークレイジー君」を名乗る西本誠氏(33)が現れた。「百合子か俺か」。挑発的な文言がのぼりに揺れる。

街頭演説の最後に歌と踊りを披露する西本誠さん=2日、東京都千代田区で

街頭演説の最後に歌と踊りを披露する西本誠さん=2日、東京都千代田区で

 演説では、少年院出身であることや銀座の飲食店で黒服を勤めた経歴を明かしてきた。「東京は若い人を中心に、投票しない人が400万人とか600万人とかいる。まともな人が選挙に行けと言うより、自分が出た方が影響力はあると思う」

不平等にSNSで対抗

 独立系候補の選挙は厳しい。まず供託金。都知事選は300万円で、得票数が有効投票総数の10分の1に達しないと没収される。また、新聞やテレビは今回、国会に議席を持つ政党から推薦や支援を受ける主要5候補以外ほぼ取り上げず、「報道が偏り、平等でない」(諸派の七海ひろこ氏)と離脱を表明した候補者もいる。

 そこで多用されたのが会員制交流サイト(SNS)。西本氏は、歌い踊る姿が動画アプリ「TikTok」で拡散され、街頭に中高生やネット民を集めた。西本氏は取材に「扱いが不公平と言っても仕方ない。渋谷のハロウィーンみたいに選挙をおもしろくしたい」と前向きに答えた。

「よくぞ言ってくれた」

この続きをみるには

この続き: 2,444文字 / 画像5枚

都知事選独立系候補たち奮戦記

東京新聞 特報Web

100円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
note.user.nickname || note.user.urlname

ありがとうございます。いただいたサポートはさらに読み応えのある記事にしてお返しします!

ありがとうございます! 書いた記者に伝えます!
7
東京新聞で半世紀以上続く名物ページ「こちら特報部」の記事を配信します。モットーは「ニュースの追跡」「話題の発掘」。無料公開の公式サイト「東京新聞 TOKYO Web」https://www.tokyo-np.co.jp では読めない記事がここにはあります。