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受診控えで急増「コロナ虫歯」 処置遅れて重症化も

(2020年9月8日東京新聞に掲載)

 新型コロナウイルスの感染拡大で歯科医師の受診を控えた結果、虫歯などが悪化するケースが増えている。患者が感染リスクを避けたいのはもちろんだが、別の病気になっては元も子もない。医療機関の経営も悪化しており、業界は対策の徹底をアピールしている。(木原育子)

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フェースシールドとビニールエプロンを着用し、治療する「相互歯科」の歯科医=5月、東京都立川市

 「歯を失う人がとても多い。学校がないことで家で過ごす時間が長く、普段と違う食生活になった結果、虫歯が増えている」

 東京都立川市で診療台20台を備える歯科診療所「相互歯科」副所長、岩下明夫さん(53)が話す。

対策は徹底「安心して来院を」

 入り口で検温を行い、「密」にならないよう予約を少なめに調整。フェースシールドやマスク、ビニールエプロンの着用を徹底し、換気を怠らないが、受診控えはなかなか減らない。コロナ禍のストレスで奥歯をかみしめて歯が欠けたり、歯槽膿漏が悪化したりするケースもある。「安心して来てほしい。大丈夫ですから」

 全国保険医団体連合会(保団連)が6~7月に23都府県の歯科医療機関2647カ所に行ったアンケートでも、「休校による食生活の変化やフッ素洗口がないため、小児の虫歯が増加している」「小児のお菓子を食べる回数が増え、虫歯が増えた」といった事例が並んだ。「しこりを自覚していたが、受診を控えたため、4カ月後に舌がんだと分かった」「重症化により抜歯症例がとても増えた」などの訴えもあった。

 神奈川県保険医協会のホームページによると、7月の調査で受診遅れで重症化したケースが見つかった医療機関が59%あった。歯周病の悪化が35件と最も多く、虫歯の進行も18件。「3カ月来院されず、仮歯が離脱し、内部が大きな虫歯になってしまった」「義歯が痛くても我慢していた高齢の方は、ひどい義歯性潰瘍になっていた」など結構深刻だ。茨城県保険医協会の調査でも、歯周病や根尖性歯周炎(歯の根の炎症)が報告されている。

 受診控えは、保団連の調査で89%が「外来患者が減少した」と答えていることで明らかだ。減少率は都市部で大きい。「持続化給付金の申請要請に該当せず、大変厳しい」「閉院を考えている」という訴えもある。

 「半世紀以上働いてきて、こんな状況は初めてだ」と、東京都港区虎ノ門の「さくらだ歯科医院」の中川勝洋さん(77)は頭を抱える。家賃だけで月に80万円近くの固定費がかかる。「国からの給付金も支給が遅い。持ちこたえたいが…」

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