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結局、うがい薬の効果はあったの? 大阪府知事が推奨も検証なし

(2020年10月16日東京新聞に掲載)

 コロナウイルス対策として、吉村洋文・大阪府知事が8月に呼び掛けたポビドンヨードによるうがい。全国の薬局にうがい薬の品薄を引き起こしたが、呼び掛けから2カ月以上たった今では、その話題はとんと聞かれなくなった。吉村知事が「ウソのような本当の話」と説明した効果が本当なら重要な対策になり得る。結局効果はあったのか、なかったのか。(大平樹)

うがい励行の「強化月間」呼びかけていたが…

 「8月20日まで集中的にうがいを励行していただきたい」。吉村知事は同月4日の会見で、熱っぽく訴えた。ヨード入りうがい薬でうがいをしたコロナ患者は、うがいをしなかった患者よりも陰性結果が多かったとする大阪はびきの医療センター(大阪府羽曳野市)の研究結果を基に、軽症者が重症化することを防げる可能性があると強調。「コロナにある意味打ち勝てるのではないかとすら思っている」とも語った。

 その上で、吉村知事は8月20日までの間を「強化期間」と位置付け、府民のうち軽症者とその家族、接待を伴う飲食店従業員、医療や介護の従事者を対象にうがいの励行を呼び掛けた。また、府内の宿泊療養施設の療養患者を対象に、はびきの医療センターによる重症化予防効果の検証研究を行うとした。

うがい薬

売り切れで商品が無くなったうがい薬コーナー=8月5日、浜松市東区の杏林堂薬局ピーワンプラザ天王店で

 この会見の影響は大きく、会見直後から各地の薬局などでうがい薬の売り切れが相次いだ。大手医薬品販売会社によると、うがい薬は8月、業界全体で前年同月に比べて4倍売れた。抜歯後の消毒薬としてポビドンヨードを使う歯科医は品薄に困り、大阪府歯科保険医協会の永松玲事務局次長は「なくて困っているという話でもちきりだった。不足は10月上旬ごろにようやく解消した」と話す。

昨年8月の4倍売れ、10月上旬まで品不足

 吉村知事の呼び掛けに応じて、これほど多くの人がうがい薬を入手してうがいをしていたというなら、それがどれくらい効果があったのかが大いに気になる。

 ところが、大阪府健康医療総務課の担当者は「府として呼び掛けに応じた人数は把握していないし、効果も検証していない」と驚くべき回答。はびきの医療センターは、ポビドンヨードうがいの効果について研究を続けているというが、見通しははっきりしない。事務局の中芝広輝総務・人事マネージャーは、大規模な臨床研究に向けて「所要の手続きを進めている」と述べるにとどまった。

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