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大麻、若者に広がる…「無害なわけない」脳にも人生にも悪影響

(2020年10月13日東京新聞に掲載)

 違法薬物の大麻が若者の間に広がっている。10~20代の摘発例が相次ぎ、今月上旬には大学のサッカー部員の使用が判明した。ネット上に流れる「無害説」や合法の国もあることなどが、使用への心理的ハードルを下げているとみられる。ただ、専門家は「無害なわけがない。心身に影響を及ぼし、人生も大きく狂わせる」と警鐘を鳴らしている。(石井紀代美)

大学サッカー部員「暇だったので…」

 「新型コロナウイルスで暇になり興味本位でやった」。近畿大(大阪府東大阪市)のサッカー部員5人が大麻を使ったことが明らかになり同大は5日、記者会見して謝罪。部員は冒頭のような説明をしたという。

 同大によると、部内での大麻使用のうわさを聞いた部員が9月末、コーチに相談し、発覚した。1人は大阪市のクラブで知り合った人から大麻をもらった。もう1人は会員制交流サイト(SNS)を通じて購入。この部員から他の3人に大麻が回った。

「少しなら」肯定的に考える若者も

 大麻関連の摘発者数はここ数年、右肩上がりだ。警察庁によると、全国の警察が摘発した人数は2017年から3年連続で過去最多を更新。19年は前年比約20%増の4321人となっている。10万人当たりの摘発者数で見ると、若者の増加は顕著。15年と比べ、14~19歳が4倍超の8.7人、20代は2倍超の15.5人だった。

 国立精神・神経医療研究センターが19年に実施した全国調査では、経験した薬物のトップ。18年秋から1年間の使用者は推計約9万2000人に上った。9割が大麻を「使うべきではない」と答えた一方、「少しなら構わない」といった肯定的な考えも若者の間で多かった。

ネットにはびこる「無害説」

 元関東信越厚生局麻薬取締部長で、「国際麻薬情報フォーラム」副代表の瀬戸晴海さんは「特に10代は大麻に対する危機意識がなく、酒やたばこと同列に捉えている。その意識を醸成しているのがネットだ」と嘆く。米国の一部の州やカナダなどが大麻を合法化していることや、医療用大麻の効能などと合わせ、「大麻は安全」という誤った情報が氾濫している。

アパートの一室で栽培されていた大麻草=愛知県警提供)

アパートの一室で栽培されていた大麻草=愛知県警提供

 大麻草の自宅での栽培方法まで掲載され、そうしたケースが珍しくなくなっていると類推させるデータもある。厚生労働省によると、15年に104.6キロだった乾燥大麻の押収量は年々増加し、19年は430.1キロに上った。瀬戸さんは「自家栽培が増えた結果だろう」と見る。

発達妨げ…脳にも悪影響

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大麻、若者に広がる…「無害なわけない」脳にも人生にも悪影響

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