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中国への対抗意識? 小池氏が東京五輪の来夏開催を目指す理由

(2020年7月1日東京新聞に掲載)

 東京都知事選のオンライン候補者討論会で、現職の小池百合子氏が「中国、北京が2022年の冬季五輪を国を挙げて必ずやってくる。ここは(来夏の東京五輪で)コロナに打ち勝ったあかしを目指すことが必要」と述べた。中国がやるなら日本もやらねば、という対抗意識のようだが、こんな理屈はこれまで聞いたことがない。感染者数が増加傾向にある東京。そんなことを言っている場合なのか。 (石井紀代美、大野孝志)

都知事選のオンライン討論会で…

 「半年後には中国、北京が冬季五輪を行う。ここは国を挙げて必ずやってくるだろう。そういう中において、やはりここは、コロナに打ち勝ったあかしを目指すことが必要だ」

6月27日に行われた東京都知事選オンライン討論会=〓Choose Life Project〓の〓YouTube〓チャンネルから

6月27日に行われた東京都知事選オンライン討論会=Choose Life ProjectのYouTubeチャンネルから

 映像制作集団「Choose Life Project」主催で、4候補者が参加した6月27日の都知事選オンライン候補者討論会。2021年夏に開催が延期された東京五輪について問われた現職の小池百合子氏は、中国を引き合いに出しながら開催の必要性をこう訴えた。つまり、「中国がやるから、その前に東京がやらなければいけない」という理屈だ。

 小池氏の発言は、れいわ新選組代表の山本太郎氏が「コロナの影響で安全に開催できる約束が何もない」と中止を訴え、立憲民主、共産、社民が支援する宇都宮健児氏が「五輪で浮いた予算をコロナ災害の被害救済に充てたい」と強調した後。「そもそも大会中止の権限はIOC(国際オリンピック委員会)にあります。ホストシティー(東京都)にはございません」と2人に反論した上で、冒頭の発言が飛び出した。

 一方、延期して24年のパリ大会を東京大会にすると訴える日本維新の会推薦の小野泰輔氏をけん制することも忘れなかった。「明日パリ市長選があり、24年は『緑の大会』にするんだと大変意気込んでいることも考えておかなければなりません」

「小池発言」都民の受け止めは

 「中国がやるから」など、他国との対抗意識から開催すべきという小池氏の主張は、都民の目にどう映るのか。「こちら特報部」は30日昼、サラリーマンが行き交うJR新橋駅周辺で話を聞いた。

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