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はんこどうなる テレワークで逆風 必要派の逆襲は?

(2020年7月4日東京新聞に掲載)

 宅配便の受け取りや各種書類の記入などで欠かせない存在だったはんこが、かつてない逆風にさらされている。コロナ禍で増加した在宅勤務の壁になっているとして、押印の不要論が拡大。政府の規制改革推進会議も抜本的に減らす方針を打ち出した。5000年以上の歴史があるとされるはんこの行方は、どうなっていくのか。 (中山岳)

銀行でも不要に

 企業経理を研究している日本CFO協会が3~4月に企業の財務担当者らに実施したアンケートによると、在宅勤務している約130人の約4割が、期間中も出社が必要になったと回答。主な理由に「押印や書類の処理」を挙げた。

 企業から「脱はんこ」を求める声が強まり、今月2日には政府の規制改革推進会議が、テレワークを後押しするために行政手続きではんこを抜本的に減らし、銀行の口座開設で押印を不要とする方針を示した。

 こうした動きに「ビジネスの効率化は否定しない。ただ、世の中にはんこはいらないと言わんばかりの雰囲気が広まるのは残念だ」と声を落とすのは、はんこ店経営者でつくる公益社団法人「全日本印章業協会」の徳井孝生会長だ。

メソポタミア文明から続く

 協会によると、はんこの歴史は古く、紀元前3300年ごろのメソポタミア文明までさかのぼる。

 当時は人、牛、馬などをかたどった印章を粘土板に押し、個人の証明などに使われたという。その後、西欧やアジアなど各地に広まった。

 日本最古のはんことして知られるのは、1784年に福岡市の志賀島で見つかった弥生時代のものとされる金印「漢委奴国王」(国宝)だ。奈良時代には、中国を通じてさまざまな印が伝わった。1873(明治6)年に実印制度が始まってからは署名押印が一般的になり、庶民にもはんこが普及した。

重厚感出す効果

 徳井氏は、各種の賞状に印鑑を押すのも、重厚感を出す効果があって人々の生活に浸透しているとし「はんこは長い歴史のなかで文化として定着している。一部の企業や役所がデジタル化で使わなくなるのは仕方ないとしても、今あるものを活用する方法も考えてほしい」と唱える。

店頭に並ぶはんこ=東京都港区で

店頭に並ぶはんこ=東京都港区で

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はんこどうなる テレワークで逆風 必要派の逆襲は?

東京新聞 特報Web

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