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「ドラえもん」連載開始50周年 世代、国を超えて愛される理由

(2020年9月4日東京新聞に掲載)

 子どもから大人まで多くの人に愛される漫画「ドラえもん」が、連載開始50周年を迎えた。3月の第1巻の売り上げは、2001年以降で最高となり、記念の愛蔵版に予約が相次ぐなど人気は衰える気配がない。長編映画の新作もほぼ毎年生まれ、アニメは海外でも放映されている。時代や国境を超えて人々を引きつける理由とは―。(中山岳)

昨年発売「0巻」が62万部 愛蔵版もヒット

 「40~50代を中心に幅広い世代で、改めてドラえもんを読み直す動きが出ている」。小学館マーケティング担当の今本統人(つなと)さんはこう話す。

 ドラえもんは、同社が発行する「小学一年生」など学習雑誌6誌の1970年1月号でそれぞれ違うストーリーで連載が始まり、74年に単行本化された。昨年11月、6誌の第1回を集めた「0巻」を発売すると62万部を売り上げるヒットに。第1巻の今年3月の売り上げは1万部を超え、同巻の販売累計は434万9000部に上る。

 予約が相次いでいるのは、50周年記念で企画した豪華愛蔵版の45巻セット「100年ドラえもん」(税込み7万7000円)。紀伊国屋(きのくにや)書店新宿本店・コミック売り場責任者の岡本亜希子さんは「コロナ禍で来店客がいつもより少ないにもかかわらず、安定して注文が来た」と明かす。

ドジっ子、いじめっ子は普遍的キャラ

 人気は国内にとどまらない。漫画は中国、インドネシア、フランスなど19カ国・地域で翻訳出版され、アニメも70を超える国・地域で放映された。「川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム」の広報担当池田光子さんは「のび太のダメな部分や、いじめっ子のジャイアンらの存在は、国を問わず子どもたちに身近に感じられる。ドラえもんのかわいいキャラクターと相まって、多くの人々の心をつかんでいる」と語る。

ずらりと並んだ「100年ドラえもん」の見本=小学館で

ずらりと並んだ「100年ドラえもん」の見本=小学館で

 長編映画は1980年以降、毎年のように新作が公開されて多くの観客を動員。3年前から各地を巡回中の現代美術展「THE ドラえもん展」では、現代アートの作家らがドラえもんを題材にした絵画や写真などを発表し、漫画の枠を超えて人気が広がっている。

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