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社民党が議員らの立民合流を容認、なぜ首相輩出の老舗政党が没落したのか

(2020年11月18日 東京新聞に掲載)

 社会党時代を含め75年の歴史を持つ社民党が存続の危機に瀕している。14日の臨時党大会で、一部議員と地方組織の立憲民主党への合流を認め、分裂が決まった。国会議員4人中3人が党を離れる見通しで、このままいけば国政政党の要件を失いかねない。自民党との「55年体制」の一翼を担い、首相まで世に出した老舗政党は、なぜここまで没落したのか。(木原育子、石井紀代美)

「遺産食いつぶしたのはあなた」

 「はっきり申し上げます。全国の党員の皆さんや先輩が築いた遺産を全て食いつぶしたのは、あなたなんだ」。14日に東京都内で開かれた臨時党大会。照屋寛徳(かんとく)衆院議員が、壇上に陣取った党首の福島瑞穂参院議員に厳しく迫った。この発言をきっかけにヤジがひときわ大きくなり、司会者が「お静かに、お静かに」と繰り返す場面もあった。

 立憲民主党に合流するため、国会議員や地方組織が個別に党を離れることを容認する議案を巡り、賛成派と反対派に分かれて約3時間にわたって激論が交わされた。愛知県連の出席者は「合流したら、何もやらせてもらえず飼い殺しにされる。その疑念が払拭(ふっしょく)されない」と訴え、「もう何も信じられない」と声を震わせた。「合流問題にうつつを抜かし、総選挙の政策すらつくっていない状況は怠慢だ」(大阪府連)といった厳しい意見も出た。

 最終的に、都道府県連から選ばれた167人の代議員が挙手により採決。8人は賛否に加わらず、賛成84人、反対75人という過半数ぎりぎりで可決されると、反対派からため息が漏れた。

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