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劇場版「鬼滅の刃」にファン殺到 映画館の「密」対策を探ってみたら

(2020年10月18日東京新聞に掲載)

 人気漫画「鬼滅の刃」の劇場版アニメが16日に封切りされ、初日から多くの観客が劇場に詰め掛けている。動員が見込める作品とあって、映画館側も異例の上映回数で客を迎え入れている。新型コロナウイルスの感染拡大で大打撃を受けた映画業界には起死回生の作品になりそうだが、「密」対策は万全なのだろうか。(大平樹)

キャラクター商品求めて行列

 「上映中は空席もちらほらあって密集している感じはなかったけど、関連グッズの物販スペースに人が集まっていてぎょっとした」。TOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)で16日、午前7時半上映開始の回を見に来た東京都内の20代男性会社員が不安そうに語った。平日の早朝にもかかわらず館内はにぎわっていたという。男性は、観客に先着で配られる限定の冊子をかばんに大事そうにしまって映画館を後にした。

③鬼滅

来館者に先着で配られる限定の冊子=東京都新宿区で

 グッズを買うため休みを取り、午前6時半に来館したという都内の男性システムエンジニア(40)も「売り場周辺には100人ほどがいて、並んでから買うまでに20分くらいかかった。人と人の間隔は詰まっていた」と話した。並んでいる途中で、係員が映画のパンフレットだけ欲しい人とキャラクター商品も欲しい人で列を分けるなど工夫していたという。

「客を取り返すチャンス」鼻息荒い東宝

 コロナ禍を受け、各地の映画館は営業を自粛した。全国の映画館でつくる全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)は感染拡大予防ガイドラインを定め、再開後も観客の間隔を空けるなどの対策を取ってきた。ガイドラインは9月に改定され、これまで客席の半数を上限に販売してきたチケット数を、劇場内で物を食べないことを条件に全席販売を可能と緩和した。

 そんな中で公開されたのが今回の鬼滅の刃だ。原作は週刊少年ジャンプで今年5月まで連載され、コミックスは発行累計1億部を超える。昨秋まで放送されたテレビ版は原作漫画の物語途中で終わっており、今回の劇場版は続編に当たる。公開前から入場券の予約サイトがつながりにくくなるなど、多くの来館者が予想されている。配給会社東宝の40代男性社員は「これほど話題になっている作品はなく、コロナで取りこぼした客を取り返すチャンスだ」と鼻息が荒い。

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