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お札も消毒? 付着ウイルスいつまで…触った後に気を付けること

(2020年11月20日東京新聞に掲載)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、紙幣用の消毒装置の発売が相次いでいる。付着したウイルスはすぐには感染力を失わないため、リスクを抑えたい金融機関や医療機関などへの導入を想定。だが、紙幣が市中に流通すれば、再びウイルスが着く可能性はある。一般の人は財布を出入りするお札に、どの程度気を付ければいいのか。(古川雅和)

99%以上撃退うたう除去装置続々と

 日立オムロンターミナルソリューションズ(東京都)が開発したのは、紙幣に付着したウイルスを高速で除去する装置。強力な紫外線を紙幣の表裏に照射し、1分間に1000枚の処理が可能だ。愛知医科大の小松孝行准教授(ウイルス学)の実験で、新型コロナと似た構造のウイルスの99%以上が不活化した。

 紙幣を数える海外向けの処理機を扱っていた同社。中国の金融機関で行われていた紙幣の消毒作業をヒントにした。「金融機関で紙幣を数える従業員の感染防止のためだが、顧客にも消毒された紙幣が渡る」(経営企画部)。1台350万円前後で本年度中に世界で1000台の販売を目指し、ATMへの組み込みも検討している。一度に大量の紙幣を処理できるため「大型商業施設、現金を運ぶ警備会社などでも活用できる」(同)という。

 広告代理業などを手がけるタックス(名古屋市)が5月から販売しているのは、韓国SMIの紙幣消毒器(1台14万3000円)。プラズマイオンを利用し30秒で99.9%のウイルスを除去できるという。幅30センチ程度、奥行きと高さが40センチ程度と小型のため、クリニックや眼科、歯科で利用されている。

煮たり洗濯機で洗ったり…

 紙幣と新型コロナの関係が注目されたのは今年2月。中国で紙幣を煮沸消毒する動画がインターネット上に上がり、話題になった。中央銀行に当たる中国人民銀行が金融機関に紙幣の消毒を求め、感染者の多い場所では消毒から乾燥まで14日以上銀行に置いてから再び流通させていることを、現地メディアが報じた。

 韓国では、中央銀行の韓国銀行が7月、紙幣を消毒するために洗濯機で洗ったり電子レンジにかける事例が相次いでいると発表。出火などの危険があるため、行わないよう呼び掛けた。米国では、中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)が3月、アジアから戻ってきたドル紙幣を7~10日間隔離してから米国内で流通させる措置をとった。

しょっちゅう触る紙幣。どう注意すれば…

しょっちゅう触る紙幣。どう注意すれば…

1カ月近く残ったとの報告も

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