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立国合流の関心を高めるには看板から!新党名を考えてみました

(2020年8月21日東京新聞に掲載)

 立憲民主党と国民民主党の合流がようやく決まった。9月にも新党が結成される。ところが有権者の盛り上がりはいまひとつ。このままでは「政権交代可能な2大政党制」の定着を目指した小選挙区制が、次の衆院選でも絵に描いた餅になりかねない。新党への関心を高めるにはまず「看板」から。ということで「こちら特報部」で各界の識者に新党名を考えてもらった。 (安藤恭子、中沢佳子)

数で言えば政権交代も視野に入るが…

 国民民主党は19日の両院議員総会で、党を解党して立憲民主党との合流新党を結成すると決めた。両党に加え、野田佳彦前首相や岡田克也元外相がそれぞれ率いる無所属グループの議員らも合流。新党は衆参計140人超規模となる見込み。「希望の党」騒動を経て旧民進党が立憲、国民に割れて以来、3年ぶりの大きな野党勢力となる。

 そして新党は、衆院だけでも100議席程度になる見通し。旧民主党が政権交代を果たした2009年の衆院選の公示前勢力は115議席、自民党が返り咲いた12年の公示前勢力は118議席だった。数でいえば、次の選挙で政権交代が視野に入る規模になる。

 とはいえ、顔ぶれには民進党やその前身の民主党にいた人たちが目立つ。分裂した人たちが、元のさやに収まるだけという印象は否めない。そのせいか有権者のわくわく感はまったく伝わってこない。

10人中9人が合流新党に「興味ない」

 「こちら特報部」が20日昼、東京・新橋駅前で、合流新党に興味があるか聞くと、10人中9人が「ない」との答え。そもそも半数の人が「全く政治に関心がないので…」(30歳男性会社員)などと、合流のニュースを知らなかった。

 人材コンサルタント会社の営業社員、丹下大輔さん(28)=大田区=もその1人だ。「仕事柄、見るのは金融や経済のニュースくらい。コロナで人も経済も回らないので、早急なワクチン開発や五輪の実現に力を注いでほしい。この新党じゃ難しいんじゃないですか」

 お台場に遊びに来たという神奈川県茅ケ崎市の無職男性(49)も「野党はくっついたり離れたりで信頼できない。PCR検査拡充など今の政権に取り組んでもらいたい」と冷ややかだ。

「まとまるのは良いこと」…でも

 「まとまるのは良いこと。れいわ新選組とかNHKから国民を守る党とか、小政党ばかりあっても力にならない」と答えたのは、埼玉県川口市の理容師の女性(22)。ただ「首相を支持するわけじゃないけれど、自民にも野党にも代わる人が思い浮かばない」。

 「将来の首相候補」として必ず名の挙がる小泉進次郎環境相はどうか、と水を向けると、女性は「気候変動を巡る『セクシー発言』など、『ちょっと何言ってるか分からない』。SNSでは『ポエム大臣』とちゃかされて、大喜利状態だし」と、人気芸人サンドウィッチマンのネタを交えて否定した。

 「合流するのは分かったが、消費税でも対立したというし、何をしたいのか分からない。期待しようがない。『選挙の数合わせ』『政党助成金目当て』とも見える」。埼玉県熊谷市の男性会社員(61)も、あきらめモードだった。

 結局「多少とも期待したい」と答えたのは、足の治療に向かう途中の千葉県松戸市の主婦高井恵理さん(59)だけ。「モリカケ問題を見ても『臭い物にふた』。自殺された方もいてひどいと思った。コロナの火事場ではあるけれど、野党に政権追及は、頑張ってほしい。改憲の問題もくすぶっている。政治に無関心じゃだめだと思って」

有権者の関心を高める魅力的な「看板」は?

 とはいえ「自民1強」で、緊張感のない政権運営が続くのは困る。どうすれば合流新党への関心が高まるのか。大事なのはネーミング。魅力的な「看板」は欠かせない。合流新党は投票で党名を決める。余計なお世話は百も承知で、各界の識者に党名の候補を考えてもらった。

 「あえて言う。『民主党』だね」と政治評論家の小林吉弥氏はきっぱり。「悪夢」と首相に揶揄(やゆ)される党名に先祖返りして大丈夫か。

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